kindle unlimited(読み放題)おすすめ本【アンガーマネジメント】

Amazonの電子書籍「kindle」で定額の読み放題プランがあります。
それが「kindle unlimited」その中で読めるオススメ書籍を紹介します。

第一弾となる今回は「アンガーマネジメント」
簡単に言うと、「怒り」をコントロールするということです。

昨今、パワハラなどの言葉が常態化しています。
そんな中でできた「パワハラ防止法」!
パワハラに対する動きが活発になってきました。

その根源となるのが「怒り」とう感情です。
本著はその「怒り」に真摯に向きあいその原因と対策を導いてくれる書籍です。

仕事においても家庭においても、これから絶対必要となるべき能力。
それが「アンガーマネジメント」なんです。

それではさっそく説明していきます。

目次

書籍情報


自分の「怒り」タイプを知ってコントロールする
はじめての「アンガーマネジメント」実践ブック

電子書籍版発行 2016年9月10日 
著者 :安藤俊介
発行者:千場弓子
発行所:株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン

「怒り」とは


欧米では人前で感情的になる指導者は幼稚と言われています。
そして「大人として未熟」という評価もあるほどです。
「怒り」の感情をコントロールすることは、リーダーに求められる必須の条件にもなっています。

「怒り」の原点は


人間である以上「怒り」という感情があるのは当然です。そして「怒り」そのものは悪い感情ではありません。
怒りの原点は、敵から身を守るために体を「臨戦態勢」にしなければいけません。
その臨戦態勢にするために、「怒る」ことで脳からアドレナリンが放出され体が「臨戦態勢」になるのです。

「怒り」が身につく原因


結論を言うと、「怒り」は子供の頃からその「怒り」の感情に触れていると身に付いてしまいます。
逆に「喜び」に多く触れて育つと何を伝えるときに怒りではな喜びが多く使われるようになります。

「怒り」生まれる理由


怒りは2次感情と言われています。
そうです。怒りはいきなり訪れるものではなく、1次で何かがあってその次に訪れる感情なのです。

一次感情とは
・つらい
・悲しい
・不安



などのネガティブな感情のことです。
この一次感情がいっぱいで「心というコップ」が一次感情でいっぱいであふれたときに「怒り」が突如と現れるのです。

怒りへの向き合い方の本質ですが
「怒り」そのものにたいしてではなく、その前段にある「一次感情」に向き合うことが大事になってきます。

例えば、クレーマーの多くの常套句は「責任者を呼んでこい!」です。なんとなく来た事ありますよね。
このクレーマーが怒っている一次感情は「相手にされない」「自分をないがしろに扱われた」などの一次感情です。
対応としては、まずは真摯に謝罪することですが、その後の対応を丁重に対応することが大事になります。

「怒り」の一次感情を理解し、「怒る」ときには上手に怒り、どうでもいいことには怒らないようにすることが大事です。
そして、それでも「怒る」決めた場合は、自分の感情に責任をもつことも大切です。

「怒り」の正体


怒りの正体は「べき」でという意識です。
どういうことかというと、人にはそれぞれ価値観が違います。
例えば挨拶で考えてみると、挨拶は「100%大きな声で目を見て挨拶をする」という人もいれば「会釈だけでもいいんじゃない」と、思う人もいます。
なので、「100%の挨拶しないといけない」と思っている人からすれば、会釈であいさつするような人がいれば許せません。
ここで発生するのが「べき」という感情です。「挨拶は100%でするべき」という意識です。
この人それぞれ違う「べき」が「怒り」生む正体だったのです。

ですが、その「べき」は、だいたい正しいことがほとんどです。
「100%大きな声であいさつする」ということは、決して間違いではないということです。
そして、時代や立場によっても状況は変わってきます。
会社で、先輩がたくさんいる場に、一番下の社員がきたとき会釈だけで素通りすると「なんで先輩がたくさんいるのに挨拶もしないんだ!」と怒る人は多いはずです。
ですが、会社のトップがきて会釈だけだと、「なんで100%の挨拶しないんだ!」と怒る人は少ないです。
そういう「場合」によっても変わってきます。

つまり「べき」というのは、ルールが全人類同じというわけにはいかないからこそ難しいのです。

「怒り」には癖がある


怒りも感情のひとつなので「癖」があります。
そして、その癖は感情のため目には見えにくいものです。
「怒り」の度合いを測るうえで大事になるカテゴリーは4つの項目になります。

4つのカテゴリー
・怒りの強度
・怒りの持続性
・怒りの頻度
・怒りの攻撃性



この4つが高い位置にある人は危険です。

そして、この4つについてひとつづつ簡単に解説していきます。

【怒りの強度が強いタイプ】


一度火がつくと必要以上に強く怒る人です。

例えば
・自己主張がつよい人
・振る舞いの乱暴な人
・高圧的な態度の人


歴史上の人物


「豊臣秀吉」人たらしで有名ですが、一度怒ると容赦がありません。一族39名を1人残らず処刑した記録も残っているほど徹底的にやる性格です。

対処法(自己に対して)


自分自身がこの怒りに該当する場合の対処法です。

怒りの温度記録する


なぜ怒ったのか?その理由と温度(怒りの度合い)を記録してみる
そうすることで、自分がどんなことに怒っているのか相対的に理解できるようになります。

怒りを表現するボキャブラリーを増やす


怒ると言葉の表現が著しく少なくなります。その感情表現の少なさゆえにけんかになることも少なくありません。
なので感情表現を広げるためにも以下の言葉も自身の言葉のレパートリーに入れると良いでしょう。

言葉のレパートリー
・イライラ
・ムカつく
・腹が立つ
・激怒する
・気に障る
・カーッとなる
・怒りで震える
・逆鱗に触れる


付き合い方(相手に対して)


怒りの強度が強い人との付き合い方です。

パターンを理解する


怒りの強度が強い人はある程度「怒り」がパターン化します。
時間帯、場所、相手など決まったパターンが存在するので、そのパターンを把握して取るべき対策を取りましょう。

予兆を探す


怒る人は無意識に出る仕草や言葉があります。
その言動を見つけることができれば、その怒りの対象から気をそらせるなどの対策をとることができます。

地雷を踏まない


触れられたくない言葉や行動には気をつける

【怒りの持続性が高いタイプ】


怒りに対して、記憶力がよく集中力がある人のことです。
だからこそ、怒りをずっと忘れない人です。簡単に言うとネチネチしている人ですね。

例えば
・プライドが高く完璧主義
・神経が細やかで気配り上手
・自分の世界に入ってしまいがち


この手のタイプの人は、一見冷静で穏やかな雰囲気を持ちながら、内面では感情的な一面も持っていることが多いです。
普段から怒りを我慢している証拠とも言えます。

歴史上の人物


明智光秀
みんなの前で信長に蹴り倒されたことが原因で怒りを覚えます。それをずっと根に持っており絶対に許しません。だからこそ本能寺の変は起こったのだと言われています。そして、そもそも性格がプライドが高く繊細な神経だったとも言われています。

対処法(自己に対して)


自分自身がこの怒りに該当する場合の対処法です。

怒りのことを考えてるのは今ではなく「過去、未来、他の場所」のことを考える傾向があります。
ですので「今この場所にいる」ことだけを考えるようにしましょう。
よく言われることですが「過去と他人は変えられない」このことを意識していきましょう。

具体的な方法としては

利き手と逆の手を使って生活する


物理的な処方ですが、考える時間を与えないというのが作戦です
ただずっとは無理なので、1日5分から10分で時間を決めて行動するようにしましょう。

歩きながら瞑想する


散歩の瞑想で、「今・ここ」に集中することを心がけましょう。

付き合い方(相手に対して)


怒りの持続性が高い人との付き合い方です。

発言を中断しない


話を中断してしまうなど、些細なことでも自分を否定されたという感情になるので逆効果です。
相手の話が終わってから、自分の意見を言うようにしましょう。

怒りに共感する


相手がイラっとしていたら、寄り添うアプローチで共感するようにしましょう。

「NO」の選択肢を提示する


断るのが苦手な性質があるので、「NO」の選択肢を用意しておけば行き詰り感情的になることも少なくなります。

【怒りの頻度が多いタイプ】


頻繁にイライラしている人のことです。
一次感情のコップが常にいっぱいの状態です。

例えば
・せっかちな人
・人に対して厳しい人
・気分転換が不得意な人


頻繁に起こってしまう人は、自分の気持ちを「伝えたい・わかってほしい」という思いが強いのが特徴です。

歴史上の人物


大隈重信
早稲田大学の創設者です。
優秀で強気な姿勢で数々の功績を残した半面、そのあふれる覇気は交渉相手のみならず閣僚や部下をも圧倒する力をもっています。周りの人は不用意な意見を言えば怒鳴られバカにされることもあったようです。

対処法(自己に対して)


自分自身がこの怒りに該当する場合の対処法です。

自分自身が、関われないものについては「見ない・聞かない」という努力をするようにしましょう。

リラックス法を複数用意する



散歩・ストレッチ・お風呂・読書など別の行動をすることで意識をそらすようにしてみましょう。
逆にやけ酒ややけ食いは、新たなストレスを生むのでNGです。

五代友厚の手紙を読む



大隈重信の短所を率直に指摘し忠告した手紙です。当てはまる部分も多く存在するので自分事として読むと良いでしょう。

「五代友厚の手紙」
1.たとえ間違っていたとしても、相手の愚説・愚論を最後まで聞きなさい
2.自分より地位の低い者が自分と同じ意見なら、その人の意見として採用しなさい
3.怒気・怒声を発するのを控えなさい
4.事務上の決断は、部下の話が煮詰まってからにしなさい
5.自分が嫌っている人にも、つとめて交際をひろげなさい



付き合い方(相手に対して)


このタイプの人は、周りの人も怖いためイエスマンになり、フラストレーションがたまりなにも生みません。
そのうえでどう対処することが良いのか説明します。

反論せずに一旦流す


自負心が強い怒りの頻度が高い人にたいしては反論することは、火に油を注ぐだけです。
その場では一旦「そうですね。」と同意して後で冷静な時に交渉するようにしましょう。

ホウ・レン・ソウを徹底する



知らない・知らなかったという「不安」がさらに怒りを呼ぶのでホウレンソウは徹底しましょう。
話しにくいときはメールやメモで対応しましょう。

意識してうなずく



相手は自分の意見が伝わっていると安心するので、「丁寧に聞いている・認識している」ということが、相手に伝わるように大きくうなずいたり相づちを打ったりしましょう。

【怒りの耐性が小さいタイプ】


耐性が小さいタイプの人はは、自分以外の価値観を受け入れることができません。
一歩譲れなくても半歩だけでも譲る努力をしていきましょう。

例えば
・感受性豊かで繊細
・確固たる意見を持った自信家
・「あなたのために」が口癖

歴史上の人物


ゴッホ
とても感情の起伏がはげしい人物でした。憧れが挫折し、発作的に自分の耳を切り落としたと言われています。

対処法(自己に対して)


自分自身がこの怒りに該当する場合の対処法です。

耐性の小さい人は、人や物に対する許容範囲が狭い人です。
自分と違う価値観を受け入れることができません。
価値観は人それぞれです。だからこそ、自分と違う価値観を受け入れる努力をしましょう。

許容範囲は少しずつ広げていく


あいさつひとつとってもそうです。
おおきくみんなに聞こえる挨拶が「そうあるべき」と思っている人もいれば
会釈だけでも挨拶と思っている人もいます。
挨拶でも「そうあるべき」の度合いをひろげて聞き入れる努力をしていきましょう。

付き合い方(相手に対して)


怒りの耐性が小さい人は、自信家ですが繊細な人が多いです。
同じように口論になっては話が進みません。
そのことを踏まえて、どうすればいいかを説明します。

問いただすのではなく、教えてもらう



なにげなく聞いたことでも、相手は繊細なだけに詰問のようにうけとることがあります。
ですので、「教えて頂けますか?」などと声をかけてみましょう。

結論から話す



人の話を長く聞くのが耐えられないことがあります。
ビジネスのうえでは基本かもしれませんが、話は結論から話しましょう。

下手におだてない


人にほめられること自体は嫌ではありません。
ですが、あらたまって当たり前のことをほめらると「そんなこともできないとおもってたのか?」と屈折した解釈で逆効果になります。
下手におだてるようなことは気を付けましょう。

【怒りの攻撃性が高いタイプ】


怒りと上手につきあえないと、その怒りのパワーを攻撃的なエネルギーとしてどこかにぶつけてしまいます。
それが向かう先は「他人」「自分」「モノ」のいずれかです。
怒りを他人にぶつけてしまう危険なタイプに絞って説明します。

怒りを他人に向けてしまう人とは
・防衛本能が強い


不安や恐怖を感じると、その原因ではなく、代理となる人にぶつける傾向があります。
その多くは、「家族」や「部下」など自分を許してくれると思う相手ほど多い傾向です。

歴史上の人物


織田信長
優秀な弟や妹婿に対して危機感をおぼえ、反旗をひるがえした結果、徹底的に攻撃的になったと言われています。

対処法(自己に対して)


自分自身がこの怒りに該当する場合の対処法です。

自覚する



まず大前提として、自分がまわりに攻撃的になっていることを自覚するようにしましょう。
実態調査でも驚きの結果が・・・。

上司が部下に対して怒ったときの「パワハラだと感じている」割合
・怒られた部下が上司に対して「パワハラだと感じる」:53.8%
・怒った上司が「パワハラだと感じてる」:16.7%




起こる側と怒られる側で、なんと3倍以上の認識のズレがありました。
「これくらいは大丈夫だろう」や「ゆるしてくれるだろう」の近しい人だからこそ出る甘えが、最後は取り返しのつかないことになります。

怒りの対象から距離を置く


スポーツや趣味でもいいので、好きなことに打ち込んで、怒りという感情に自分の心を占拠されないようにしましょう。

付き合い方(相手に対して)


一般的にターゲットにされやすいのは「真面目で優しい人」です。
理不尽な扱いをされても文句が言えないか言っても大したことないと判断されるからです。
そんな人が、対応する方法を説明します。

反撃しない


怒りを発散させることに夢中になっている相手には何を言っても”火に油”状態です。
意見を言うだけで「口答え」と認識され、怒りはさらにエスカレートします。
この場合は、心に壁をつくって「はい」「そうですね」と相手を否定しない言葉で受け流しましょう。

その場から去る


単純に理不尽に耐える義理はありません。
とにかく接触しないことが一番です。
トイレに行くなど一度離れることで以外に収まっていることもあります。



「私は」を主語にして自分の気持ちを伝えましょう


相手に意見や否定をするのではなく、「私はあなたが怖い」と思っていることを伝えましょう。
「私は」という主語をつけるだけで、相手を責めずに伝えることができます。

怒りをコントールする方法


これまで「怒り」を分析してきました。
それでも人間は感情の生き物です。
だからこそ、このアンガーマネジメントがあります。
怒りで支配されないようにするための方法をご紹介します。

アンガーログをつける


怒りの日記をつけることです。
「怒った日時・場所・何に・思ったこと・怒りの温度(10段階)」を怒るたびに記録につけるようにしましょう!

そうすると、怒りの傾向や何に対してよく怒るのか、特徴を客観的に知ることができるのです。

例えば・・・
1.日時:10月10日
2.場所:会社の事務所
3.部下に任せた仕事の報告がない
4.なんで報告がないのか?
5.4点


これを評価すると、部下に仕事を任せたが報告ないことが不安で怒りになっています。
そして、「仕事をまかされたら報告するべき」の価値観が怒りになるんだということがわかります。

そして、その「べき」に対して対策をとることができます。

「ムカッときたら」・・・「6秒」待つ


怒りは反射的にやってきます。そして理性はあとからやってきます。
その差が約6秒と言われています。
なので、あとからやってくる理性を待ちましょう。
とはいえ怒っているときに冷静に「6秒待とう」なんて思うことがなかなか難しいです。
ですので反射的に以下のことを思うようにしましょう。
「なんとかなる」「大丈夫」「どうでもいい」など
怒っても、「なんとかなる」などと心の中で唱えることで少しずつ冷静に判断することができます。
できるだけ、怒った瞬間に言葉や行動がでないように我慢しましょう!

まとめ


いかがでしたでしょうか。
この4つのタイプも複数に組み重なっています。
「怒り」をコントロールすることは、これからの時代大事な人徳を形成する必要なスキルであるということを意識しましょう。
でも、ここぞというときにはちゃんと怒れる強弱のつけれる人間になれるようになるための教科書的一冊です。

kindle unlimtedなら定額購読できます。
すでに加入している人はぜひ読んでみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。
「怒り」に悩んでいる人・kindleで何読もうかなと迷っている人の参考になれば幸いです。
ともまる