葛飾北斎の映画「HOKUSAI」を観てきました

こんにちは。最近の読書はビジネス系から歴史系に変わりつつある”ともまる”です。

今日はテーマの映画「HOKUSAI」を観た感想を伝えたいと思います。

ひさしぶりにひとり映画で観てきました。

地域によって差はあると思いますが、視聴されている方は若い方は少なかったように思います。

さっそくですが感想と北斎について

一言感想としては、「今の時代に生まれてよかった」です。

北斎が生きた時代は1760年から1849年で、今から200年ほど前のことになります。すごい前ですよね。

知らない方はいないと思いますが、葛飾北斎は浮世絵師です。絵を描く人ですね。

この映画で描かれていたのは、幼少期から青年期から亡くなるまでです。

江戸時代がメインの舞台となる時代です。

北斎以外にも、浮世絵師はたくさんいました。
人々の娯楽や楽しみ、今でゆうとエンターテイメント作家的な存在でしょうか。

葛飾北斎の性格

最初の頃は、絵は上手いが泣かず飛ばずの人生なんです。

絵を描くために弟子入りをしますが、兄弟子と喧嘩して波紋になったりと、自由奔放な性格なんです。

自分が書きたいと思ったものを自由に描きたいと。人から指図されて描くのは嫌だったようです。すっごいわがままですね。

そんな性格だったから、版元の(浮世絵を集めて世に広めるところ)親方からもあまり良いように思われません。

突き放される時もありました。
でも、北斎は絵に対する情熱は冷めずにずっと描き続けます。

このあたりはすごく感動します。
何かを作ってたり何かに夢中になっている人なら、すごく共感するはずです。

そんなふうに認めてもらえない時期もあり、絵とは何かと葛藤することもありました。

人の絵(女性の絵)を書いた時も、色気がないと言われたり、若手の浮世絵師が現れて遊びで描いた絵が評価されてプライドがズタズタになったりと…。

そんなこんなで嫌になったのか、家を飛び出し旅に出て出会ったのが景色を描くことでした。

富嶽三十六景の元祖となる絵を描きます。
そこから絵の才能が少しずつ認められていた矢先です。

意見を発信するのは御法度な時代

江戸時代に、自由に絵を描くことはフラチだと国から目をつけられるのです。

女性の絵を描いたり、自由を助長させるような浮世絵は燃やされたりしました。

武士の家に生まれた物語を描く詩人も、首を切られ殺されます。そこまで、自由に厳しい時代でした。

そして、そんな不自由な時代だからこそ北斎はまた旅に出てあの赤富士と出会うのです。

いろんな別れといろんな出会いが重なり合って生まれた名作の裏側が見えるのがこの映画のすごい良いところです。

自由に絵を描くだけで殺されるなんて…。
権力が圧倒的に強い時代だったんですね。
そう思うと、今はSNSで自由に発信しまくりですし、つながりまくりですし、すごい時代になりました。

そして、北斎は自由に絵を描ける時代になることを切に願っていましたし、自由になると信じていました。

親しい仲間をそんな不自由から殺された無念を晴らすべく、北斎は最後まで絵を描き続けました。

届かぬ思いですが、北斎に伝えたいですね。

「自由になったよー!」って。

きっと喜んで笑顔になってくれると思います。

コロナや五輪問題で色々とたいへんな世の中ですが、そんな自由な時代に生まれたことに感謝しながら今日も楽しんで生きていきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ともまる