【中小企業の人事】「#005 ホワイト企業・ブラック企業の違いってなに?会社を選ぶうえで大切なこと」

最近、ほんとによく聞くようになりましたよね。
ブラック企業やホワイト企業。
ただ、何がブラックでホワイトなのかよくわからないって人も多いんじゃないでしょうか。
それもそのはず、ブラック企業がわざわざ、「私の会社はブラック企業です!」なんて言わないですからね。
だからこそ、埋もれてわからずに入社したら「とんでもない会社だった」ってこともなくはない話。

今日はそんなブラック企業を見分ける考え方と実例をご紹介します。

今回の質問(シチュエーション)


みなさんこれから就職活動です。
最近よく言われる、ホワイト企業、ブラック企業。
ホワイト企業、ブラック企業の違いって?

単純明快「労働基準法関係法令」を違反した企業がわかる!?


ブラック企業の条件は曖昧で人それぞれだとは思います。
ただ、守らなくてはならない法律はあります。
実は、その守らなくてはならない「労働基準法関係法令」を違反した会社が分かるサイトがあるんです。
それは、厚生労働省が公表しているサイトです。
第三者機関が発表しているわけではなく、指導是正を指示した行政が直に公表しているんです。
それがこちら・・・。

労働基準関係法令違反に係る公表事案(令和元年12月1日~令和2年11月30日公表分)
(※)各都道府県労働局が公表した際の内容を集約したもの

厚生労働省労働基準局監督課
掲載日:令和2年12月28日

違法になった経緯はいろんな事情があろうかと思います。
ただ、今回目を向けるべき内容としては「法令違反をした事実」です。

意外と大手企業も載っていたりします。
この事実をどう捉えるかは、企業を選ぶあなた自身にあります。

そもそも「ホワイト企業」ってなに?改めて考えてみよう!!


そもそもホワイト企業って何なんでしょう。
世間的にホワイト企業の定義としてあげるのは・・・

ホワイト企業とは・・・
・給料が高い
・残業がない
・休日が多い
・離職率が低い
・有休取得率が高い
・産休育休が取りやすい

などの労務関係や福利厚生面の内容が多いです。
確かにすべて、該当していたらすごく働きやすいかと思います。
ただ、それだけで「ホワイト企業」と言えるでしょうか。
仕事自体に面白みを感じたり、自己成長ができたり、とそういった要素も含んでないと、熱意をもって仕事を続けていくことは可能でしょうか。
惰性で仕事が長くできれば安定した「給与」も入ってくるでしょうから、安泰かもしれません。
ですが、それだけでは測れないのも「会社」という組織なんだと思います。

会社選びで何を重要視するか


人それぞれ価値観が異なるので、「ホワイト企業であるか?ブラック企業であるか?」ということについては
極論は「人による」ということになります。

ここ最近仕事の充実度を計るカテゴリーとして出てきているのが、自己判断という定義です。
自分で仕事を選び自分のペースで業務を遂行できることです。
これは、100%指示による業務ではないということです。
自分で建設的に仕事の組み立てができ、判断までできるようになれば仕事の満足度もあがってくるというのです。
もちろんその分、責任は伴いますがそういった仕事ができるか否かも判断の一つとなりえるでしょう。

ただ、難点は外部からはなかなかそれは見えにくいということです。
面接やOB・OG訪問などで直接聞けるようであれば「仕事の進め方」ということで質問してみましょう。

まとめ


働き方改革で労働環境が厳しくなり、働く環境が緩和されたと思ったらコロナがやってきました。
働き方改革以前に、一部では働くことができない現象も起きています。
自分自身、どんな仕事をしたいのか?なぜその仕事がしたいのか?その仕事を通じて何を目標とするのか?
様々な方面から自己を見つめ、ホワイト企業だから選ぶということにならないようにしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ともまる