「看護休暇」について考える

こんにちは。ぼーっとしてると、坂本九さんの明日があるさが自然と頭に流れてくる”ともまる”です。年代はもっと若いです。

今日は看護休暇について考えたいなーと思います。

看護休暇とは?看護休暇ってなに?

この看護休暇とは、子が負傷し、又は疾病にかかった子の世話又は疾病の予防を図るために必要な世話を行う労働者に対し与えられる休暇であり、労働基準法第 39 条の規定による年次有給休暇とは別に与える必要があります。子どもが病気やけがの際に休暇を取得しやすくし、子育てをしな がら働き続けることができるようにするための権利として子の看護休暇が位置づけられています。
「疾病の予防を図るために必要な世話」とは、子に予防接種又は健康診断を受けさせることをいい、 予防接種には、予防接種法に定める定期の予防接種以外のもの(インフルエンザ予防接種など)も含まれます。

厚生労働省の一文を抜粋したのですが、まあ・・・。わかりにくですね…。すみません。

行政の文章はいろんなパターンにも応えるために作られるので、自ずとわかりにくくなるのかな〜なんて思ってます。こればっかりはしょうがない。相手を特定して作れればもっと楽なんでしょうけどね。

看護休暇をすっごく簡単に言うと、子供の病気とかで面倒を見るためにとる休みのことです。

ただ、通常の有給休暇と違う点は、無給か有給かは会社の判断によるところで、無給でもいいってところです。

そもそも、看護休暇の意味とは?

一旦有給と無休の是非は置いておいて、そもそものところから考えます。

大企業などの優秀な人材が豊富なところであれば、人が休んでも会社が回るように設計・採用ができてると思います。ただ、そうは言ってられないのが中小企業。

もとを正せば会社に原因があるのかもしれませんが、なかなか人材を確保して定着させていくとなると至難の技。給料を高く設定するためには、そもそも利益が必要ですし、人間関係をよくしようとも知らないところで・・・。みたいなことも可能性は否定できません。

そんな環境の中で、人不足がここ数年叫ばれてきて、コロナもあって少しは部分的にとも思ったのですが、雇用のバランスはむしろ悪化しているのではないかなと思ったりもしています。

で、本題なんですが、看護休暇とはそもそも休みを取りやすくした制度だと思うんです。大企業・中小企業問わず、いろんな環境下の中で働くお母さんお父さんがもっと子供のために休みやすくしてほしいというのが行政の狙いなのではないかな。と。でなければ、有給が義務化になっているはずです。

きっと、悩みの多くは「休みそのもの」が取りづらい環境を打破したい。というのがあるのだと思っています。

その休みやすさを、「看護休暇」と行政が定めた休みの名前を利用することで、取りやすい環境を整えることを目的にしているのではないかなと考察しています。

実際で起きたことを想像し、逆説で考える

私の悪いくせなんですが、誰かが恩恵を受ける時には誰かがその負担をしていると考えてしまいます。逆説的なことです。今回の看護休暇についても少し考えてみました。

「休みをとる」というのは、至って問題ないと思います。理由はともあれ誰もが休みは取りますから。

ですが、ここで考えないといけないのは「有給」の場合です。そうです。看護休暇した人にも給料をあげるということです。

当事者としてはすごく良いことだと思いますし、社外的にも「働くママ・パパに優しい企業」なんて宣伝することもできると思います。

しかし、考えないといけないのは、よりリアルな想像と人の心情です。

もし、仮に看護休暇が上限があったとしても有給にあったらどうでしょうか?

きっとその方は有給はすでにほぼほぼ使用していて、さらに看護休暇で休むだけではなく有給として手当もいただく。忘れていけないのは、その休んだことにより誰かが負担をしていることではないのかなと思うんです。

業務遂行上、仕事をうまく回していくためには、休んだ方ではなく現実に会社に来てその方の分まで仕事をこなしている人がいるという事実です。

その方も子育てを経験し時代は違えど、色んな苦労を知っているから私は大丈夫よ。と言ってくれる方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、人間はやっぱり感情の生き物です。看護休暇を取られる方が悪いわけではありません。お休みをとって、働いている人と変わらない「有給」であるとするならば、その休まれた方の分まで仕事をこなしている人はどう感じるでしょうか。

本当に限られたものであれば、理解もできるかもしれませんが、お子様の体調はなかなか思い通りにならないのも事実であり、休まれる方もそれはそれは大変です。

原資があってこその話ですが、看護休暇を有給にするのであれば、その方の仕事をカバーしてくれている方にも何かしらの恩恵はあってもいいのかなと思っています。

そこはまた、選択(誰が)という問題があるのですが、ここでは割愛します。

まとめ

看護休暇は行政が定めた、「お子さんの看護のために休みを取りやすくしましょう」とした制度です。

企業によってまちまちですが、その休みは有給でも無休でもかまわず企業の判断によります。

そもそも、看護休暇は休みを取りやすくするということが大前提なので「無休」でも問題ないのかもしれませんが「有給」となると少し問題がはらんできてしまいます。

それは、その方の仕事をカバーしてくれている人への気持ちです。

休んでいる人もカバーしている人も同じ給料だったらどうでしょうか。

そもそもやろうとしていることはすごく良いことだと思いますし、双方に言い分はあってどちらも正しい。ですが、会社の考え方次第で従業員のモチベーションも一変してしまう一件だなーと思いましたので記事にさせていただきました。

どちらの人も幸せに充実した社会生活が送れることがいいですね。

最後までお読みいただきありがとうございます。

ともまる