こんにちは。ともまるです。
今日は映画を観た感想についてお伝えします。
多少、あらすじも含むので「ネタバレ」があるかもしれません。
ストーリーを知りたくないという方は見ないでいただけばと思います。
目次
動き出しは突然に・・・

昨日なにを思ったのか、ふと「映画を見よう!」と相方が言い出しました。
私は結婚しているのですが、そういった”いきなり”みたいなことはよくあります。
そのイベントのひとつが「昨夜の映画」でした。
正直な気持ちを言うと・・・。
「恋愛映画かぁ。あんまりおもしろくなさそうだな・・・。」と思いつつ
その”いきなり”のアクションには「いいよ!」と笑顔で即答!!
恋愛映画があまり好きになれないのは、そもそも人様の「恋」というやつにあまり興味がないんです・・・。
ダメですよね。こんなんじゃ。人の気持ちも分からない。なんて思って即答しました。
映画は最初に10分程度の予告が入るので、その時間を見越してゆっくり入場。
ポップコーンやコーラを買って「よし!映画を見るぞ!」というタイプではないので。手にはなにも持っていません。笑
「けっこういるんだな」とコロナ対策でひとつ飛ばしに設定された席を見ながら、
「この客席満席になるって考えると、いろんな意味でも機会損失してるな。」と、恋愛映画前には絶対声に出してはいけないようなことを考えながら着席。
すると、本当にちょうど映画がはじまりました。
映画の率直な感想とあらすじを少し

ほんとは最後に感想を取っておくのもありなのですが、最初に言います。
私の感想は「予想以上におもしろかった!!!」です。
そうなんです。この映画うんぬん関係なくて、「恋愛もの」に対しておもしろハードルが下がっていたのもあったのか、正直おもしろかったです。「予想以上に」の余計な言葉の意味はそこです。
おもしろいなと思った点は・・・。
・社会人と学生との世界観
・やりたいことと食べていくのリアリティ
・ノストラジックな時代描写
・人の日常への共感
言葉にするとこんな感じですね。
すみません。恋愛的なこと一個も入ってないですね。
だから、おもしろく感じたのか!と自分でも振り返って実感しました。
言葉選びの心理描写

私たちも生活していて
「なんでこの人はこんな言葉使うんだろう?」って思ったことありますよね。
そんな感情が随所に折り込まれていました。
喧嘩したときや、気持ちにつながりを感じたときなど。
「言葉」ということを非常に大事に考えないと、映画の中でこんな印象は受けないなと思ったんです。
私も「言葉」持つ力や意味はすごく重く考えていた方なので心に刺さったのかなと思います。
そして、言葉選びはこんなシーンがありました。
「電車に乗る」という表現を「電車に揺られる」と解釈しているところに着目していました。
ここで思ったのは「ああーー風情あるーーーーーーー」って思いましたね。
「揺られる」ってたった4文字の言葉にこんなに感情揺れたのは、やっぱり「言葉」って大事だなって思ってたからなんです。
社会人と学生との世界観

そもそも、ストーリーは
大学生時代に恋愛をして、社会人になって、すったもんだあって「別れる」って話なんですが
その時間の流れに「学生→社会人」という時の流れを描かれていました。
学生時代の親への思いだったり、大学サークル?での人間模様だったり。
「こんなカラオケ絶対行きたくない!」ってシーンも。
就活での苦労など、いろんなことが変化していく中で「これは変えたくないよね」みたいな大事なことを感じさせてくれました。
ここで感じた感想は、確かに今は時間に追われて休みの時間の使い方すら「効率よく・無駄なく楽しむために使わないと・・・。」みたいに思うことがありました。
でもそうじゃないんですよね。絵でも空白があるからキレイ見えたり、余裕があるからそれがかえってよかったり。
時間の使い方も確かに無駄なくパンパンに詰め込む方が生きていく上では理論上正しいかもしれないけど、私たちはそのうえで「感情の生き物」であるとうことを再認識させてくれました。
ときに無駄と思えることも、「楽しけりゃそれでいいじゃん!!」って。
むしろ、その気持ちを失ったらダメだなと思わせてくれました。
「やりたいこと」と「食べていく」のリアリティ

大学卒業後はフリーターになりました。この辺りも好きでしたね。
露骨に成功ロードとかを描いていない。失敗が好きではないのですけど、なんか親しみ感じる部分を随所に織り込んでくれてるんですよね。
そして、フリーターとして社会人になるのですが、時期も少しずれるんです。
片方は資格を取って先に就職成功、片方はなかなか決まらずにようやく合格!!
その苦労からの合格は相当な喜びがあったのだと思います。
そして、やっぱり徐々にズレてくるんですよね。
それは、仕事という時間に対する向き合い方がきっと違うからなんでしょうか。
仕事で上書きされるプラベートの予定。それは一度ではなく何度も何度も。きっと我慢したし、許したし、わかってあげたと思うんです。
仕事に頑張る姿が嫌いなわけありません。ただ、全ての時間を仕事にとられその代償として稼いだ生活費となったら・・・。
今まで一緒に共感してきた楽しいことやおもしろいことや無駄への投資・・・。
全て無効化されてしまう。そんな切ない気持ちになりました。
人の日常への共感

絵を書くのが好きなんです。
小説を読むのが好きなんです。
ゲームをするのも好きなんです。
ガスタンクを見るのも好きなんです。
美味しい老夫婦が営むパン屋で食べる”焼きそばパン”が好きなんです。
そんな風に、日常で起きる「好き」や「嫌い」という感情をすごくリアリティに表現されていました。
だからこそ、まるでその映画の中の友人の一人として出演しているように。
言葉こそ発しませんが、隣でそっといるようなそんな気持ちにもなりました。
いろんな「喜怒哀楽」を描かれていたからこそ、自分の日常の当たり前を大事にしたいなと思わせてくれる内容でした。ありがとうございます。
ちょっと違和感?

それでも、少し違和感を感じるシーンはありました。
それは恋愛感情のところです。
やたらと、「共通のもの」が出てくるんですが、確かに「あるある」となる部分もあります。
でも、「そこまではさすがになくない?」と思ってしまうことが多少ありました。
だからと言って内容がぶれることはありませんが、少し恋愛感情の導火線が多すぎるな。そういう感想でした。
まとめ 全てを見終えて「好き」だったところは?

恋愛映画そのものはどちらかというと「不得意」です。
でもこの映画は、恋愛という部分ではなく人間生活というところで共感し、大事なことを忘れないようにと忠告してくれているように思いました。
主演の菅田将暉さんが終始何かをしてもらったら「ありがとう」と言うんですが、後半喧嘩があったシーンはなくなります。
そんなところを見ていると悲しいなという感情になり、その「ありがとう」がどれほど大事なのかも教えられました。
というわけで、今日も普通の日で、誰でも訪れる毎日の朝なんですが、幸い仕事は休日でお出かけ予定です。
ありがとうを連発してきたいと思います。
そして、最後までお読みいただき「ありがとうございました。」
ともまる