こんにちは。ともまるです。
前回、MBA式心理戦略の誰かに何かを伝えるときに役立つ内容をお届けしました。
そして今回は「伝える」の逆側「受け手側」についてお届けします。
誰かに何かを伝えられたときに、騙されたりその話の本質は何か見失わないようにする術です。
ですが、注意点として疑心暗鬼になりすぎないように注意してください。
いきなり種明かししますが、その受け手側心理戦術とはこちらです。
・人は同情に弱い
・思い出は美化される
それではひとつずつシンプルかつ丁寧に解説していきます。いきましょう!
「好き」に勝る武器はない

好意を持つ人の意見を指示してしまうという傾向です。
そもそも「好意」の生まれるものとしては「自分に対する態度」「接触頻度」「外見・容姿」などから生まれます。
すごくカッコ良くて考え方も尊敬できる先輩でも人間なので、全ての発言が正解というわけではないということです。
「好意」という部分に上塗りされて話の本質が見えなくなる(良いように上書きされる)ことがあるということです。
大事なのはその人が自分以外にどれだけ信頼されているかという点や、その人の発言でも中身だけを切り取って、話の内容を他の誰かが言ったらどうなるだろうか?と考えを巡らせることが重要です。
好きだから全てを盲信してしまうと間違った解釈が生まれるかもしれません。
人間の根源的な「好意」に対する影響力を軽んじてはいけません。
人は同情に弱い

ロジックではなく、同情で動いてしまう傾向です。
人間は感情の生き物をよく言います。そしてときにそれが強く出て、ロジックを大きく上回る場合があります。
例えば、本当にやってはいけないことをした部下がいて、かなりの損害を与えてしまっています。事実だけで考えればそのものを懲戒処分してもやむなしの状態です。ですが、かわいそうだと同情の心理が働くことで、事実から考えれば同然の結果が感情が上回ることで違う結果になるということも往々にしてあります。
私も経験ありますが、すごい怒りたくなることが起きてもその相手がすごい反省してたり、すごい仲がいいメンバーだったら「まあ今回はいいか。」と「大丈夫」って済ませたりしたことないでしょうか。
その一方で「血も涙もない」そんな言葉もあるように、感情のかけらもなくなると人間として悲しい結果にも繋がりかねません。
感情とは安定とは間反対のものであり、時と場合によっては結果を左右する厄介でもあり有難いものでもあります。
コントロールすることは難しくても、その感情が発生しているな!と客観的に理解して結論を出すことが大事になってきます。
思い出は美化される

昔は良かったと感じてしまう傾向です。
この考え方は、過去のことを当時感じていたよりも美化して思い出すことです。
・自分の若い頃に憧れる性向がある
・自分のしてきた選択や意思決定を否定されたくないため良い方に意味づけてしまう
例えば、方向性を決める会議などで古参の社員から「今のやり方よりも昔のやり方の方が、人情味もあって良かった。だから元に戻そう。」など、そんな意見が飛び交いそうですよね。
全てではありませんが、これはまさしく過去が美化されていることです。その当時の状況やニーズなどによって結果は大きく変わってきます。感情は変わってなくても、市場の環境は変わっていますのでその決定が正しいかは疑問になるのです。
良かったことだけを思い出すのはときとして間違った方向に組織を導いてしまうことにもなります。
先ほども述べましたが、人間は感情の生き物です。人間がストレスの自然界から生き残る過程で勝ち得た動物的な本能のひとつなのかもしれません。
相手が良い昔話をしてきたら、「これは過去を美化してるんじゃないか?」と半分疑って聞くことも大事かもしれませんね。ただ、頭から否定してしまうと完全に喧嘩になるので注意です。ww
まとめ:騙されない意識も大切
いかがでしたでしょうか。
やはり人間は感情の生き物なんだなとより感じました。私自身も同情や好意には完全に影響されていると思います。
それが全て悪いことではありませんが、判断するときに公平性を保つためにはときにはその感情を分離して考えることも必要です。
誰かのお役に立てれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。