こんにちは。ともまるです。
MBA心理戦略シリーズ最終章(第3弾)です。
1回目は伝え方の戦術。2回目は受け手側の戦術。をお届けしました。
最終章は、「錯覚」というテーマでお届けします。
伝えるときも受けるときも使える戦術になります。
今回の結論3選はこちら↓↓↓
・「平均値」と「中央値」は違う
・前提こそ疑え
また、前回の受け手側の心理戦術も参考にどうぞ。
それではさっそくいきましょう!
「権威」が錯覚を生む

権威のある人の発言に従ってしまう傾向。
多くの人は「権威」のある人の発言を、権威のない人に比べて信用する傾向があります。
権威が多少あやふやなものであっても、人は「権威がありそう」と感じると、その人の言葉を信じやすくなるのです。
例えば、「東京大学卒業」というだけで信用は大きくなったりします。
また、何かに突出しているインフルエンサーのような人も全てができそうに思ってしまいます。
実際に、何かのプレゼンテーションをするとき、自分の経歴や過去の実績などを「盛って」話すことで自分の権威を高めようとする行動が多く見受けられます。
もし、自分は〇〇でと権威を主張してきたら、確かにその権威についてはすごいことかもしれないけれど、そのあとの話の本質部分に影響のある内容かどうかをよく聞いて解釈することが大事になってきます。
「平均値」と「中央値」は違う

物事の分布を勝手に平均値と思い込む傾向。
平均値とは非常に馴染みやすいものです。だからこそ、平均値を前提にすると間違った判断をすることも少なくありません。
例えば、平均年収とよく聞きます。年収のピークは圧倒的に低い側にあるのに対して、平均値は中間に位置します。
年収を例にあげた場合、平均値が中央値よりも100万円多いということがざらに起こります。
年収では少ない方が多い分布になりますが、大きい方が多い分布になるケースもあります。
平均値というとちょうど中立であるという認識は一度捨て、中央値と照らし合わせて判断することが重要です。
前提こそ疑え

何かを行うとき、その前提はそう簡単には変わらないと考えてしまう傾向。
もともとあったこと「前提」があたかも当然であり、「変わらないこと」と思ってしまう傾向です。
例えば、ある商品の売り上げが下がってきたとします。その商品が下がっている原因は、「ニーズの変化」、「ライバルの出現」、「取引先の方向転換」、「営業力の低下」などがあげられます。
本来はこれらの原因に対して一つずつ原因追及と検討をすることが大事になってきますが、通常その原因は幾重にも重なり複雑化していることが多くあります。よって、特定の変化については目をそむける癖が人間にはあるのです。
要は「よく考えても複雑だから難しい」という結果になりやすいということです。
将来の結果を本気で望む上では、この「前提を疑う」「これまでの常識を疑う」ことが大変な苦労でありますがそれを追求できるかどうかで大きく結果は変わってくるのです。
前提条件という言葉が交わされたときは、ぜひ頭の中で「これって本当にそうなのか?」と一度疑ってみてください。
まとめ:全てを鵜呑みにしない考えが大切
全て騙されているわけではありません。ただ、権威や前提などに引っ張られてしまうことがよく起こるということがお伝えしたい本質の部分です。
日常会話や会議や商談の中ではいろんな人間がいろんな言葉を選び発し、それを受け取り判断します。
間違った解釈にならないようにこれらの情報を今この場で備えておくことも大事なのではないかと思います。
誰かのお役に立てれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ともまる