こんにちは。ともまるです。
私は、中小企業で人事をしています。人事とは聞こえが良すぎるのですが、内情は「何でも屋」・・・。
とはいえ、今年も新卒採用の時期がやってきました。
以前は12月解禁から、学業に専念と言うことで3月にズレて学生も企業も超困惑したのを覚えています。
ようやく3月スタートというのが慣れてきたころに襲ってきた「コロナ」
何もかもがオンラインで、内定まですべてWEBで一度も学生と会わずという企業もあるのだとか。
そして、絶対的売り手市場から徐々に逆転しそうな雰囲気の2021年・・・。
そんな「新卒採用」について思うことを私なりに考えてみました。
「新卒一括採用」はなくなる?

高度計再成長期から徐々に浸透してきた新卒一括採用という流れ。
学生が卒業前に就職活動を一気にして企業もそこをポイントして採用活動をする。
需要と供給のバランスが保っているからこそできることです。
ただ、今後はどうなるか?
私は一気になくなるとは思えないですが、徐々に形が変わって少なくなってくるんじゃないかと思っています。
今は、個人で発信できる時代です。Twitter・YOUTUBE・Instagramなどなど、最近はクラブハウスが一気に流行って一気に下がっている?みたいに。すべて個人で自己主張を行い、いろんな方とつながることができます。
そして、大手の新卒サイトは「リクナビ・マイナビ」が3大巨頭です。
そこに登録エントリーして企業とのパイプを担っています。
そのパイプとなる、新卒サイトが「SNS」に変わっていくと・・・。
リクナビ・マイナビの多くは経団連の動きや政府のかじ取りにも敏感に左右されます。
だからこそ、3月解禁と同時に企業ページが開示され、そこに向けて学生が登録していくという流れです。
ここがもし、SNSに台頭されれば・・・。3月じゃなくてもよくなります。
なので、形を変えてという部分はこのところにあります。
とはいっても、これは学生側も採用を見込んだうえで日ごろから発信していないとなかなかできないことです。
そして、企業も学生と同等もしくはそれ以上にSNSを使いこなせていないと、優秀な学生と出会うことは少なくなってきます。
そういうところを考えると、今の現状採用にはプラスに働きますが、すべてが台頭して変わるということはなかなか難しいと思います。
極論学生が「新卒採用サイト」を使わなくなったら一気に変わっていくと思いますが・・・。
「ジョブ型雇用」の拡大

各企業も財務面が常に安定と言うわけではありません。
日本企業の多くは、年功序列・終身雇用・定年退職・退職金というビッグワードで成り立っていました。
ところが、世界のTOYOTAや経団連の会長が「終身雇用はむずかしい」と発表したのが大きな舵が切られた印象になりました。要は高給取りの高齢社員は雇えなくなったということです。
そして、企業としては必要な時に必要な能力をもつ人材が欲しいです。
これまでは定年退職という言葉があるように「安定」を保障されていましたが、これからは徐々に変わってきます。
若くて才能ある人財、もしくは必要な能力として対価を支払うイメージの「ジョブ型雇用」の活用が一部の企業で見られるようになりました。
企業にとっても、必要な時に人を活用できればそんな嬉しいことはありません。
これからの時代、新卒一括採用は減少していくと思うと同時に、「ジョブ型雇用」の拡大が見込まれます。
企業に必要な能力を備えていないと、文字通り「不要な人財」になってしまいます。
まとめ

終身雇用や定年退職の減少から、年功序列も形が変わろうとしています。
コロナによって一気に効率化を求められ、不要な仕事が振り落とされたように思います。
そんな中で、人の活用にも大きく左右され必要な人材を必要なときに活用できる「ジョブ型雇用」
これまでは一切考えもしなかった制度が続々と誕生?してきてます。
これだけ状況が変われば、採用する側・される側も変わらざるを得ません。
産業革命で人の手が機械に奪われたように、人工知能とという新たな働き手に人の仕事がさらに浸食されています。
決して悪いことでもなければ、人類にとっては間違いなく良い事ですが、働けない人は別です。
企業から必要とされる人財にならなければ将来仕事もなくなり、社会保険料や税金もあがり、いまより保障の充実した世の中ではなくなる可能性があります。
自分自身の今を見つめ、これからの時代どう切り開くことが、自信にとって最良になるのか判断・行動していきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ともまる